正社員登用制度の現状
正社員登用制度を利用している企業は、増えてきているようです。以前は、正社員としての雇用が主流でしたが、近年においては、フリーターから正社員になる事の出来る正社員登用制度という門を開き、年齢や学歴、入社試験の成績のみでの合否ではなく、仕事ぶりや仕事への能力を実際に見て判断し、正社員として雇うという方法をとっている企業が増えてきています。
しかし、正社員登用制度という名目でアルバイトやパート、契約社員を雇い、契約終了後の査定によって正社員として雇う形をとっている企業は、26%程度に留まっています。しかし、正社員登用制度を採用していなくても、企業側が非正社員を正社員として採用するシステムをとっている企業は、50%近くあります。つまり、求人欄に正社員登用制度を採用していると書かれていなくても、正社員として採用されるための査定を受ける事が出来る可能性があるという事です。
現在の会社において、正社員のする仕事内容を、アルバイトやパート、派遣社員が代替して行っています。そうした現状から、アルバイトやパート、契約社員や派遣社員といった形で雇用する方が、企業側としてもコスト削減などにおいてメリットとなります。その中で、企業にとって必要な能力を持った人材がいたとしたら、ぜひ引き抜きたいのが本音でしょう。それを可能にしているのが、正社員登用制度です。